【出産前後のおっぱいの変化】赤ちゃんを育てるためにさまざまな変化、発達があります。
待望の妊娠をされて、ママの体には色々と変化が現れてくると思います。まずは、つわりに苦労するママも多いかと思います。
そしてお腹がポッコリとしてくることにより、いよいよ妊娠したんだというしっかりとした実感が湧いてくるのではないでしょうか。
そして同時に、生まれてくる赤ちゃんにとってもっとも大事な母乳を作るためのおっぱいにも大きな変化が現れてきます。お腹の中の赤ちゃんと共に、大きく重くそして強くなっていきます。
その他にもさまざまな変化があると思いますのでご紹介したいと思います。
目次
妊娠中のおっぱいの変化、トラブルを知ろう
妊娠初期から徐々におっぱいの変化が現れます。まずは、よく知られていることだとは思いますが、サイズが平均して1~2カップ程度大きくなります。
ママによっては2カップ以上大きくなる人もいるようです。特に小さめのおっぱいだったママ達は「初めて谷間ができた」などテンションがあがるのではないでしょうか。
また、乳房の重さもずっしりとしてきます。平均的には500g程度増加します。これらの変化は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンによって促進されます。
同時に乳腺の発達には、脳下垂体から分泌されるプロラクチンというホルモンが大幅に増加することにより乳腺組織が発達し母乳を作る準備がされていきます。
かゆみや痛み、その他の不快な症状が現れるケースがあります。
気になる主な症状を下記のグラフで紹介します。
※たまひよブックス 初めてママの母乳育児データ参照
上記のデータより、一番気になる症状としては乳頭の痛みとなっています。服が擦れるだけで痛むなどちょっとした刺激で痛みを感じるママも多いようです。
次に多い症状として、かゆみとなり時期によってはあせもによるかぶれもあるようです。
半数以上のママ達が、何らかのトラブルが出ていることから少し悲観的になるかもしれませんが、これは赤ちゃんをしっかりと育てるために必要な症状でもあります。
例えば、乳頭、乳輪部の黒ずみについては、赤ちゃんが母乳を吸う力に負けないように頑丈な皮膚を作ったことによる変化でもあります。
また生まれたばかりの赤ちゃんは視力がほとんどありませんので、赤ちゃんい少しでもおっぱいの位置をわかりやすくするための目印という役割にもなります。
すべての変化、症状にマイナスの要素はないことがわかったと思います。これから生まれてくる赤ちゃんのために、生まれるまえから母乳育児の準備をしてるのだという考えをもつことで悩むことはありません、ポジティブに考えましょう。
母乳の正体はママの血液、乳腺葉の働き
母乳の原料はママの血液で、別名「白い血液」とも呼ばれます。血液は普通赤色をしていますが、どのタイミングで白いお乳に変化するのでしょうか。それは、お乳の周りにある「乳腺葉」と呼ばれる場所で作られます。
そこから「小葉」というものに枝分かれし、さらにぶどうの房状の「乳腺胞」が連なった形で構成せれています。その中で、少しずつ血液から母乳が作られていきます。
そこで作られた母乳は、入管を通って乳房へ上がっていきます。そして、ちょうど乳輪部の下あたりにある「入管洞」と呼ばれる場所で溜められていきます。そして、赤ちゃんにおっぱいを顎を使って吸ってもらうことにより、乳頭部から母乳がでてくる仕組みとなっています。
母乳を分泌されるためには2つのホルモンの作用があります。まず1つ目に最も作用しているホルモンとして「催乳ホルモン」と呼ばれるプロラクチンがあります。
このホルモンにより母乳の分泌が促されます。プロラクチンが分泌されるためには、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらい、その刺激がママの脊髄を通って脳下垂体へ伝わることにより、プロラクチンが分泌され乳腺胞へ母乳のを作りなさいと働きかけます。
2つ目には、これも脳下垂体から分泌されるホルモンで「射乳ホルモン」と呼ばれるオキシトシンがあります。このホルモンは母乳を絞り出す役割を果たしています。
これら2つのホルモンの働きによって母乳が作られ出てくるという仕組みになっています。
産前、産後の乳房サイズと体の変化を知ろう!
妊娠3ヶ月を迎えると乳房のサイズは、妊娠前より約3分の2カップ以上サイズアップします。このころから女性ホルモンの働きにより母乳を作る組織、乳腺が発達しまじめます。中には、乳房に張りを感じたり乳頭に痛みを感じるママのいるでしょう。
5ヶ月頃になると1カップ以上サイズアップ。さらにサイズアップしたことにより青すじがでてきたり乳輪と乳頭の色が濃くなることもあります。
また乳頭から分泌液がにじむママもいます。この頃には胎盤が完成し流産の心配はほぼなくなります。
7ヶ月頃には2カップ弱サイズアップ。さらにサイズはアップしてききます。同時に乳輪が大きくなり乳頭の色も濃くなることもあります。
お腹もふっくらとし外から見てもすぐに分かるようになります。また胎動も外から感じられるようになります。
10ヶ月頃では2カップ程度サイズアップ。サイズ的には最大を迎えます。ママによっては乳房に妊娠線が出る人もいるでしょう。出産間近、いつでも赤ちゃんを育てられるおっぱいへと成長しています。あとは元気な赤ちゃんを待つばかり、ドキドキの期間ですね。
そして、出産を経て2日目くらいから乳房の大きさと張り、重量感もピーク達します。妊娠中よりも約500g増加しています。
乳房がカチカチに張って痛みをが出ることもあります。出来るだけ赤ちゃんに母乳を吸ってもらう事により乳腺が開通し楽になっていくでしょう。
また、母乳を与えることにより子宮復古が早くなるとも言われています。
産後3ヶ月頃になると張りは少しずつなくなっていきます。普段の生活時には張りを感じることは少なくなり、比較的楽に生活できるころではないでしょうか。
赤ちゃんの吸う力は大きくなりこれと同時に乳頭はさらに強く大きくなります。
6ヶ月程経過すると少しずつサイズはダウンしていきます。授乳のリズム、習慣も安定しているころと思います。プロラクチンの分泌量は産後直後と比べると低下していきますが、授乳時に赤ちゃんに吸ってもらうことにより瞬時に反応し分泌させることができりるようになります。
産後約1年ほど経つと少しずつバストサイズは元に戻っていきます。
赤ちゃんの歯も生え始めているため、授乳時に噛まれて痛い思いをすることもあるでしょう。
そして、平均的な卒乳の時期でもあり授乳させなくなるとしだいに通常のバストの状態へと戻っていきます。
赤ちゃんが吸いやすく母乳に向いている乳頭の形状は?形状別に比較
乳頭の形は大きさは、ママ達の顔が一人ずつ違うのと同様に人によって違うはずですね。乳頭の形状は、大きく分けて「普通・小さめ・大きめ・扁平・陥没」の5つのタイプに分かれます。乳房の表面からの長さと直径が0.8㎝~1㎝程度の大きさを「普通」とされます。
これより大きい場合は「大きめ」小さい場合は「小さめ」となります。また、乳頭が乳輪部の表面に出ず、平らな状態を「扁平」、乳頭が中に入りこんでいるタイプを「陥没」となります。
下記はママたち300人のデータです。
この中で最も赤ちゃんが吸いやすい形状は「普通」となります。しかし、どのような乳頭形状でも手入れと工夫しだいで問題なく赤ちゃんが吸えるようになります。
ママたち一人ひとり同じ形状の人はいません。他のママと比べ羨む必要はありません。それぞれの形状にあったケアを行い、授乳に備えましょう。
「普通」タイプの方は、比較的スムーズに授乳ができるでしょう。「小さめ」タイプの方は、乳輪部を柔らかくすることにより赤ちゃんは吸いやすくなります。「大きめ」タイプの方は、乳頭と乳輪の両方を柔らかくし、根気強く赤ちゃんに吸わせることで赤ちゃんも慣れてきます。
「扁平」と「陥没」タイプの方は、始めは赤ちゃんが吸いにくいことが多いですが、吸わせているうちに乳頭の形状が変化することが多いので心配しないでください。
また、「陥没」タイプは外からの刺激が受けていない事が多いため、授乳により皮膚が切れる場合があります。妊娠中から吸引器などを使用しケアをすることをおすすめします。
※たまひよブックス 初めてママの母乳育児データ参照
まとめ
・妊娠中の痒みや痛みは母乳育児や向けた準備
・乳房(おっぱい)のサイズアップや張りは2つの女性ホルモンによるもの
・乳頭、乳輪の大きさや色の変化は授乳に負けない皮膚にするために変化する
・乳頭の形状は人によって様々、どんな形状でも授乳は可能です
産前、産後にさまざまな変化があるおっぱいについてお話しました。どのような変化でも悪いことはありません。
全て授乳、赤ちゃんのために必要な変化だということがわかったと思います。ママによっては張りがあまりない、ちゃんと母乳が出るのか心配という方も多いかと思います。
母乳のために、必要な食事や献立などはありますが妊娠そして育児と、とても忙しく大変な毎日でなかなか管理するのは難しかと思います。
そこで飲み物であれば手軽に作れて飲むだけとうこともあり、母乳育児をサポートするお茶を飲んでいるママも多いようです。
妊娠中は特に体を冷やしてはダメと言われますので、暖かいお茶を飲むことにより同時に2つの効果が得ることができるのもいいと思います。
100%無添加で安全、安心、母乳育児をサポートしてくれるという「母なるおめぐみ」というお茶を3ヶ月飲んでみました。
さまざまな母乳サポート飲料として雑誌にも特集されていました。気になる効果はこちらか確認してみてください。