初めての育児にあたふた。息子と私の授乳奮闘期
私の初めての出産は27歳でした。出産までの妊娠中、私は切迫早産で自宅安静や入院生活を経験しました。
さあ育児の始まり!「ママ」という現実
夫婦二人だったので、夫には迷惑をかけましたが生活にはさほど支障はなく安静生活を送りました。ただその間ずっと寝たきりなのは暇で暇で。
一日中携帯電話でポチポチと情報収集をしたり、SNSで同じような妊婦さんたちと交流したりしていました。
そう、予習はバッチリなハズでした。ところが無事に出産を終えてホンワカ幸せタイムが終わり、「じゃあ赤ちゃん連れてきますね。」と看護師さんに言われた瞬間、「ちょっと待って、何をどうすればいいんですか!?」とパニック状態でした。
出産した産院は母子同室でした。
それが素敵だなぁと思って選んだのですが、もう本当まるなげ状態で赤ちゃんとママ二人きりで置き去りにされるのです(笑)そこは経産婦さんが多かったからかもしれません。
こんな「オムツはどうやって替えればいいんですか??え?おっぱいは三時間おきなんですか!?」なんて私みたいな人居ませんから。私の予習は出産や必需品のことばかりで肝心な「お世話」の部分をしていなかったのです。
産院で全て教えてくれるだろう、なんとなく完母でいきたいなぁくらいしか考えていませんでした。私の親戚や周囲に赤ちゃんは居なかったので、何が分からないのかすら分からなかったのです。
未知の世界過ぎて。しかしそれはすぐに現実になり、赤ちゃんが産まれたと同時にノンストップで続くのです。
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ほとんど寝ない我が子に苦戦。噂のベビー、ママ頑張るよ
出産・育児が現実のものとなり、目の前にいる可愛い可愛い我が子に何をすればいいか分からない私。看護師さんにお願いして手取り足取り教えていただきました。
オムツ替え、抱っこ、着替え、授乳。どれもぎこちない私。だけどこの子にとっては私がママ。母子同室ですが、「夜は無理をせず預けていいですよ」と言われ預けることにしました。
翌朝、看護師さんが赤ちゃんを連れて来てくれ、また別の看護師さんが巡回してきたときに「この子かぁ!」と笑う看護師さん。
なんのことやらと思っていたら「昨夜、当直の人から聞いたんですが、新生児室にいる赤ちゃんが泣くのでミルクをあげに行くたびに同じ子が泣いていて、よく飲むなぁって噂になってたんです。」と愛しそうに笑う看護師さんに嬉しくなりました。
が、これが今にして思えば嵐の始まりだったのでしょう。無事退院して連れ帰った我が子は、噂通り夜中に何度も何度も起きておっぱいを欲しがりました。
そして寝ない!日中も同じく寝ない!色んなタイプの赤ちゃんがいますが、まさにうちの子は寝ないタイプの赤ちゃんでした。
私も初めての赤ちゃんだったので神経質に静かに静かに育てたので、もうほんの少しの物音で起きてしまうのでした。私の母乳は足りているのだろうかといつも不安でした。けれどその不安をよそに我が子はとても大きく育ちました。
ある時は散歩中に外国の方に話しかけられ、「2歳ですか?」と尋ねられたので0歳だと答えると「ビッグベビー!」と驚かれました。そんなときは頑張った甲斐があったなぁと思ったのでした。
母乳でもミルクでも授乳は母子の繋がり。いつまでもあなたのママだから
結局のところ、授乳は産院で完母で足りていると言われていましたが、眠りのリズムが整わず3ヶ月までミルクを足していました。3ヶ月経ったあるとき、いつものように夜の寝かしつけでおっぱいを飲ませ布団におろすところを私の布団におろしたのです。
「まぁいいや、私の布団に入れて寝ちゃおう。」くらいな軽い気持ちで。そしたらどういうわけかミルクをねだることなく、すっと眠りに落ちたのです。
あくる日も同じように私の布団におろすとまたしても眠りについた我が子。「え?そんなことで寝るの?」と驚きましたが、そうかママと一緒に寝るのがそんなに安心するのかと自分の力に感動しました。
それからは、夜泣きをする時期、体調を崩してしまった時期など色々ありましたが、いよいよ「卒乳」という言葉が現実味を増してきました。
1歳3ヶ月のときでした。
もうそのときは既にSNS仲間は卒乳を迎えている人たちも多かったし、逆に卒乳に悪戦苦闘している人もいたり、私は一体どうなるのだろうかと不安もありました。けれども一番大きかったのは「卒乳したくないなぁ」という気持ち。寂しかったのです。
我が子がもうおっぱいを飲まなくなるということが。
授乳は母乳であってもミルクであっても母子の繋がりだと言われますが、それはママにとってもそうなのです。我が子が赤ちゃんから子供へと成長することが嬉しい反面寂しかったのです。
授乳最後の日。
誰にも見せられやしませんが、授乳の風景を自分で動画に撮りました。我が子は「何やってるんだよ!」と言わんばかりに怪訝そうな反応でした。そして夜。「もう起きても断固として授乳しないから寝かすの手伝って」と、夫に頼んで就寝。
夜中案の定起きた我が子。私の方にまっすぐ向かって来たけれど、私はうつ伏せのまま知らん顔。「なんでおっぱいくれないの?」と言わんばかりに夫と私の間をハイハイで行ったり来たり。
ところが長期戦になるかと思いきや数分後に再び眠りにつく我が子。
そして迎える朝。
なんだ、あっけなかったなぁと拍子抜けする私。別におっぱいいらなかったのかとちょっと可笑しくなりました。こうして終えた私と我が子の授乳期。寂しいけれど母子の繋がりは授乳だけじゃない!ずっとずっとこれからもあなたのママだから。そう思えた朝でした。
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